靴磨きをする際は靴紐を外します。
いざ外したものの
『通し方がわからない』
『おすすめの通し方は?』
『長さに種類はあるのか』
と疑問点が出てくるかと思います。
この記事では、靴紐の通し方について
写真を交えて詳しく解説しています。
靴紐の通し方で靴の印象はガラッと変わるので
できれば靴に合った通し方を知っておくと
より靴を履くのが楽しくなるでしょう。
今回は4種類の通し方についてと
長さで印象が変わることについて紹介します。
では、みていきましょう。
革靴の紐の通し方
まずは靴紐を外しましょう。
今回は比較的外しやすい、外羽根式を選んでいます。
1.パラレル
この結び方は左右から均等に力がかかるので
見栄えがすっきりし、緩みにくいです。
革靴なら合わないということはないでしょう。
迷ったらこの結び方にしてOKです。
早速結んでいきましょう。
まず、下の写真のように通します。
次に、上の写真の左側の紐を逆側の穴へ通します。
すると下のようになります。
今度は右側の紐を左側の穴へ通します。
裏の紐は規則的な『×』にならないことに注意です。
続けて残りの穴にも通します。
最後の穴に紐を下から通して完成です。
すっきりした印象になります。
2.シングル
シングルは、見た目はパラレルと同様に
靴紐が平行に見える結び方です。
靴紐同士の重なりが少ない分、厚みが出にくいので
非常に美しく見せられます。
ただ、欠点として、靴紐の長さを揃えにくいです。
では、早速通し方を見ていきましょう。
はじめに、写真のように最後の通し穴に紐を通します。
このため、上述の通り左右の紐を調整するのが難しいです。
左側の紐を右側の穴に通します。
以降は、この紐を順に穴へ通していきます。
そういう点では、パラレルに比べて簡単な通し方です。
続けて次の穴にも通します。
最後の穴まで通して完成です。
パラレルよりも厚みが出ていませんね。
3.オーバーラップ
スニーカーで定番の結び方の1つです。
後述のアンダーラップとの違いは
最初の紐を上から通すか下から通すかです。
字の通りですね。
締めた時に安定感が出やすいのが特徴です。
まず、下の写真のように左右の穴に上から紐を通します。
以降は、この作業を繰り返します。
最後は下から紐を通して完成です。
革靴にこの方法で通すと、カジュアルな雰囲気が出ます。
4.アンダーラップ
オーバーラップに比べ、履く時に締め付けやすい結び方です。
密着しやすいので、鳩目(通し穴)の多いブーツに適しています。
まずは、左右に下から紐を通します。
以降も同様の通し方になります。
これで完成です。
個人的にはオーバーラップの方が綺麗にまとまるかなと思います。
靴紐の長さはいろいろ
靴紐の長さを気にしたことはあるでしょうか。
なんか長い、結び辛いと感じたことがあるかもしれません。
うっかり踏んでしまうなんてこともあり得ます。
靴紐は、長さがいくつかあり
紳士靴だと
・76 cm
・81 cm
・90 cm
です。
下の写真をご覧ください。
靴紐の結び方は全く同じですが
左の方が右より紐が短く見えないでしょうか。
目の錯覚ではなく、左は右より長さが5 cm短い紐を使用しています。
この靴だと、右の方がバランスがよく見えると思います。
靴紐がなんか合わない場合は、長さを調整してみると見栄えが変わります。
靴に合うサイズを選ぼう
ということで、靴全体のバランスを靴紐で調整していきます。
下の写真の靴、少し靴紐が長いですよね。
普段履いているうちの1足ですが
歩いていると靴紐が地面につくことがしばしばあります。
劣化が早まるだけでなく、雨の日は濡れてしまいます。
ただ、あまり気にしていなかったこともあり
放置してましたが、今回帰ることにしました。
また、自重でだらんとしているせいか、だらしなくも見えます。
同じようなら状態の靴をお持ちなら変えてみてもいいかもしれません。
変える前に一度外して、長さを測ってみました。
なんと85 cmでした。
実は、同型の靴を持っており、そちらは81 cmなので
なぜか4 cm長かったです。
今回は、地面につかないであろう少し短めの76 cmに決めました。
変更後をみていきましょう。
雰囲気が変わったと思いませんか。
靴紐だけでだいぶ変わりますね。
紳士靴は靴紐で映える
ここまで、靴紐を変えただけですが
靴全体のバランスがとれ、雰囲気が良くなりました。
たかが靴紐と思いきや、意外といい働きをしてくれます。
さらに、値段はさほど高くないのでコスパがいいですね。
ぜひ、靴紐に気を遣ってみてください。
最後に
靴紐の通し方について紹介しました。
気に入った方法はありましたか。
靴の種類や装いに合わせて使い分けるのが良いでしょう。
一方で、フィット感も大切です。
どれが一番合うのかを知っておくのもどうでしょうか。
また、交換するだけで雰囲気が良くなるという点では
基本の手入れをするよりお手軽かもしれません。
それをきっかけに靴磨きもするようになれば、なおいいですね。
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